お店で商品を見せてもらったり、訪問先のお宅でやきものを見せていただいたとき、共箱(ともばこ=桐箱)に入っていたことはありませんか?
たいていのひとは共箱に付いている箱ひもの結び方を知りませんので、お店のひとや持ち主に任せますよね。
本来が割れやすいデリケートな品ですし、共箱に入っているものは特に高価なものが多いので、お店の場合は店員さんなどに任せる方が無難ですし、持ち主も気を遣ってくれて「あとはやりますから。」と言ってくれることがほとんどですが、ここで『ひょいひょいっ』と結んで見せたりすると…ちょっとカッコよくないですか?(笑)
しかしカッコいい、悪いなどという問題ではなく、実際に自分が共箱付きのやきものを入手したときには、代わりに結んでくれるひとがいないわけですから、やはり箱ひもの結び方は、知っておいた方がいいでしょう。
ぐい呑みでもいわゆる『作家もの』と呼ばれるものは、ほとんどが箱ひも付きの共箱に入っています。
一般的な共箱は、1本のひもが箱の底で十字になるように通してあるため、一方が輪になりなっています。
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A
手前のひもと輪になった部分を持ち上げ、輪の上を通して、奥から手前へ輪の中を抜きます。
B
ひもを奥から手前へ抜いたところです。
このままひもを引いて、右側の側面に垂らします。
C
最初から右に伸びていたひもを、いま垂らしたひもの手前から上へ持ち上げます。
D
右から持ち上げてきたひもを、十字になった上をまたいで、奥から手前にねじるようにして通します。
E
ここで一度形を整えておくと、後が楽なようです。
F
いま左手前に抜いたひもを、ふたつに折りながら上に持ち上げます。
G
Bで右側面に垂らしたひもを持ち上げ、Fで二つ折りにしたひもを奥から手前(下から上)に巻きつけます。
H
上から回してきたひもをふたつに折りながら、手前から輪の中に差し込みます。
向こうに抜けたら、ふたつに折った両方を持って、形を整えながら締めていきます。
I
結びがきれいに横一文字になれば、正しく結べたということです。
ゆっくり連続してアニメーションさせるとこうなります。
箱ひもの結び方は、何度も練習しなければ憶えることができません。
いや、「憶えるために練習しても身につかない」と言った方がよいのでしょうか。
それよりも、ひとつの器を大事にし、いたわりの心を持って共箱への出し入れを繰り返していると、自然に身につくことかもしれませんけどね。